わが家の家の中は、柱や梁が丸見え。
見慣れない人にとっては、ちょっと違和感があるかもしれません。
「なんできれいに仕上がってないの?」
「工事途中なんじゃないの?」
【衝撃的な出会い】
私が最初にこの柱や梁が丸見えの家を見たのは2010年の6月、シンケンスタイルのモデルルームでした。
デーパートの7階にあり、6m×6mの小さな家。
3階建ての、1階と庭をデパートの中に再現したものでした。
当時私は福岡の地場の住宅会社に勤めていて、妻の実家に帰省中に「デパートの中にモデルハウスができた」という話を聞いて興味本位で行ってみたのですが、一目見て衝撃を受けました。
柱・梁が全部見えている( ゚Д゚)
【柱や梁が丸見えは大変なこと】
これまでの経験では、
「柱や梁は見せられないもの」
「見せられないから隠すもの」
でした。
柱や梁の間に断熱材を詰めたり電気や給排水の配線・配管をして、それを隠すために石こうボードを張ってそのボードに壁紙や塗り壁などでお化粧を施してできあがり!…というのがふつうの家。
柱や梁を組み立てる工事は、大きな材料をクレーンで吊って大きなハンマーで思いっきり叩いたりしながら組み立てるもの。
そういう工事なので、柱や梁には凹みキズがついたりひっかきキズが着いたりするもの。
…だから見せられない。
現場監督経験者としては、こういう工事の中で「キズを付けないで!」と職人さんにお願いしてもほぼ不可能(;^_^A
そもそも柱や梁を組み立てるという工事は、キズを付けないとか美しくとかそういうことに気をつかうような類の工事ではないのです。
【つくる人目線「柱や梁を隠さない」ことの大変さ】
隠す前提のものが全部見えている…。
工事が大変だろうなぁ…。
→シンケンスタイルのモデルハウスを見たときに頭をよぎったこと。
1、断熱はどうする?
2、配線や配管はどうする?
3、どういう工法でどういう材料を選んで柱や梁を見せられるようにする?
4、現場で作業してくれる人にどう理解してもらう?
つくり手目線で見ると、どれも特殊な工法を使ったり職人さんの教育が必要だったり…と、コストも手間もかかるのは一目瞭然。
それをとても美しくスマートにやっているのをこの時感じて衝撃を受けたのでした(;^_^A。
でも柱や梁は見えている方が断然いい!
というのは、建物の安心のためにはすごく納得できること。
そのワケはまた、次の機会に…。
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