田舎嫌いなのに、田舎暮らしを選んだ理由 ①

若いころ福岡県の田舎で
保育園をつくっているとき
過労とストレスで体調を崩した。
それから、田舎嫌いになった。

もともと「インドア」
自然の中で暮らしたいという気もなかった。

家も、庭はいらない。
街なかの小さな土地
30坪あれば十分だと思っていた。

 

夫婦の家

家のことを
漠然と思いはじめたころ
家族年表を書いた。

縦に家族の名前を書き出して
何年後に何歳になるというのを
横に並べていく。

そうすると
漠然とだけれど
○年後の家族をイメージできる。

視覚的に

・子どもと過ごす期間の短
・夫婦2人暮らしの期間の長さ

そういうことがわかる。

もともと
「家は夫婦のため」と思っていたけど
改めてそうだと思った。

老後にも思いをはせることができた。
もし老後という期間があるとしたら
その期間、夫婦2人で何をして過ごすだろう…

家を建てる前
私は、趣味がなかった。
妻もたぶん、なかった。

ますます
家で夫婦2人だけで
何をして過ごすのだろうと考えた。

 

平日のイオン

家を建てる前
休みの日は公園かイオンだった。

平日休みだったので、
空いていてとても遊びやすかった。

イオンではゲームコーナー
お金のかからないコインゲームで
子どもたちを遊ばせる。

…ある日目に入ったのが
ゲーム機の前に座って
黙々とコインゲームをしている
おじいちゃん、おばあちゃんの姿でした。

当時の私は、人と交流したり、
自然と触れ合ったりということを、
自分から行動を起こしてやるタイプではなく、

休みの日は本当に家でダラダラと
テレビを見て過ごして
一日を無駄にしてしまう…
そんな生活でした。

だから、そんな私が、このままの延長線で、
おじいちゃんになったら・・・と想像すると、
ある日平日のイオンで見かけて光景に、
自分自身の老後が重なって見えました。

それが悪いことだとは思わないのですが、
でも、もっと何か、今の自分を変えられる
生活があるんじゃないか…

そんな風に考えて、
自分自身の性格とも向き合ったとき、
田舎の自然豊かなところで、あ
る意味半ば強制的に自然に放り出される方が、
自分を変えられるのではないか…
そんな風に思ったのでした。

田舎だからできること

田舎の広い土地なら

もしかしたら
野菜をつくっているかも。

もし、お金に困ったとしても
自分で野菜をつくって
食べられるよね。

もしかしたら
敷地の空いたところに
ハナレを建てて
何かお店をしているかも
カフェ?雑貨屋?…なにか…。

そんなことを夫婦で話した。

その時点で
家庭菜園をしたいと
思っていたわけでもなく

具体的にお店をしたいと
思っていたわけでもないけれど…。

でも、大学生のころに見ていた
「人生の楽園」というテレビ番組
あの感じは
なんかいいなぁとは思っていた。

可能性がある方

少なくとも
街なかよりは
何かできる可能性が
ありそうだと思った。

街なかで「できること」より
田舎で「できること」の方が
合っているような気がした。

ちなみに…
今も自分では
家庭菜園はやってない。

でも
近所のおじちゃんが
畑を完璧に準備してくれて
苗を植えるだけにしてくれている。

ありがたく
植えさせてもらって
そこで食べきれないほど育つ。
夏野菜を買うことはほとんど無い。

今年
ハーブに興味を持ち始めて
玄関アプローチの脇に植えている。
少しずつ種類が増えている。

バジルを
ピザに乗せて食べたら
とてもよかった。

小屋をつくりたいなぁ
ハナレをつくりたいな
ツリーハウスもできるかも
田んぼもいずれ…

やりたいことは山ほどある。

田舎嫌いだったけど
田舎に住んで本当によかった。

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コメント

    • 桃花
    • 2022.11.21

    おじいちゃん、おばあちゃんが多い…
    ゲーム機の前に座って黙々とコインゲーム。
    ・・・街に住むということは、そういうことか。

    他の記事がとても素敵な文章なので、こちらの文を読んだら少し悲しくなってしまいました。
    そんなことは、無いと思います。
    自分は所謂、街に住んでいますが、黙々とコインゲームはしません。こどもと博物館へ遊びに行ったり、季節の花を見に出掛けたり、遠出にはなりますが山や海に行って元気にかけずり回ったりします。
    街なので、敷地は限られますが小さな庭づくりをして、新しいつぼみができると子どもと喜んでいます。自然が少ないけれど、こどもに文化や教養の楽しさを伝えることはできる。混雑がしんどいけれど、様々な人との出会いや発見がある。街に住むということは、そういうことだと思っています。その上で、自然の中に身を置く暮らしはとても豊かだと思っています。

    • こんにちは。
      お言葉をいただき、とても、反省しています。
      当時の私は、人と交流したり、自然と触れ合ったりということを、自分から行動を起こしてやるタイプではなくて、休みの日は本当に家でダラダラとテレビを見て過ごして一日を無駄にしてしまう…そんな生活でした。だから、そんな私が、このままの延長線で、おじいちゃんになったら・・・と想像すると、当時目にした光景に、自分自身の老後が重なって見えたのでした。
      それが悪いことだとは思わないのですが、でも、もっと何か、自分を変えられる何かがあるんじゃないか…そんな風に考えて、自分自身の性格とも向き合ったとき、田舎の自然豊かなところで、ある意味半ば強制的に自然に放り出される方が、自分を変えられるのではないか…そんな風に思ったのでした。
      街中で生きるということが、全ての人が、イコールそうだという風に思っていたのではなかったのですが、言葉足らずでそう感じさせてしまったことを申し訳なく思っています。ごめんなさい。
      本文も訂正したいと思います。
      こうして、ご意見を寄せていただいたことに心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

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