家の質を変える「窓の向こう」

2.家づくりのこと

「ヨーロッパの人はひとの家に訪問したら、まず窓の向こうを褒める」
…大学・大学院で建築の恩師から教えていただいたこと。

2010年6月、シンケンのモデルハウスでこの意味が分かった。

ほとんどの人が考えない、大事なこと

住まいを考えるとき
性能、収納、動線、設備、仕様、間取り、デザイン。
そういうことを一生懸命考えていた。

ほとんどの人が考えないけれど
心地いい住まいをつくるために
とても大事なことがあることを知った。

生まれて初めて「こんな家に住みたい」
と、心から思えた家は
窓の向こうに「自然」がありました。
街なかのありきたりな場所なのに
木々の緑。光、風、鳥…。
自然の穏やかなエネルギーのような
ものが窓の向こうにありました。

自然がすごく身近にあって
家の中なのに、外にいるような
何とも言えない心地いい家。

大事なことは、どう感じるか

人は、癒しを求めるとき
自然のある場所へ行きます。
そこへ行くとなんだか
心にプラスのことがあります。
小さな子供から、
おじいちゃん、おばあちゃんまで
それはみんな同じ感覚。
生きている間、ずっとある感覚。

だから
窓の向こうに自然を感じることで
とてもいい心地がしたのだと。

シンケンの家に出会うまで
建築を考えるとき、
建築という箱ばかりを考えていた。
住宅を考えるときも、
家という箱をどうやって上手につくるかを考えていた。

大事なことは
箱ではなく、そこでどう感じるかなのだと。

住まいに求めるものは何?

  • 毎日心地よく暮らしたい
  • 家族仲良く暮らしたい
  • 開放感のある家がいい
  • 明るい家がいい
  • 毎日帰って来たくなる家がいい
  • 守られるような安心できる家がいい
  • 四季を感じる家がいい
  • ほっと安らぐ家がいい
  • 心が穏やかになる家がいい

住まいに求めることは
「モノ」そのものではなくて、
そのモノを求めるのには理由があって
ほとんどすべて感覚や感情を満たしたい
ということに繋がっているのだと思う。

ある同僚が
ヨーロッパに2週間程度の研修に行った後
言っていたことも印象的だった。

「ふらっと偶然見せてもらった普通のおばあちゃんの家が本当に素敵だった」

ヨーロッパの人が窓の向こうを褒める
ということと、ヨーロッパの住まいの質とは
どこかつながっているのではないかと思う。

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