地域の人とのふだんの関わりの多くは顔を合わせるとあいさつを交わすぐらいで、思ったほど濃密な感じはありません。私が住んでいるところは、ひとつの自治会がいくつかの班に分かれていて、ふだんの集まりなどで関わるのは班のメンバーばかりです。また、自治会の半分ぐらいはずっと地元の人、半分ぐらいは外から来た人という割合のせいもあって、距離感が程よいのかもしれません。
ふだんから良くしてくれる面倒見のいいおじちゃんたちは、あいさつの後数分間立ち話をしたり、畑のことを教えてくれたり、おじちゃんの畑の野菜を持ってきてくれたり、畑を耕したから「なんか植えんね?」というふうに本当に
とても良くしてくださいます。
おじちゃんたちから、教えてもらうことはとても面白いことや有意義なことばかりで、お陰で今年から田んぼも始められて、アイガモやヤギを飼うきっかけにもなりました。
チェンソーの使い方も、薪の割り方も教えてもらい、ジビエのお裾分けもいただきます。
私自身も、家を建てる前は、田舎暮らしは、ご近所付き合いが大変という話を聞くけど大丈夫かなぁという心配がありましたが、まったく当てはまらなかったです。
でも、街なかと圧倒的にちがうのは、地域のコミュニティに溶け込もうとする気持ちや姿勢、振る舞いはやっぱりすごく大切で、その気持ちのあるなしで地域の人との関わりや横のつながりは居心地がよくもなるし悪くもなるように思います。でも、それはそんなに難しく考える必要はなくて、「人と人とのつながりは、大切だよなぁ」と思う気持ちがあれば、田舎暮らしの人とのつながりは心地よくできるような気がします。
自治会の運営委員をしたときには、班の夏の恒例行事になっている班の懇親会をうちの庭を開放してやりました。(コロナ前)運営委員というのは、班を代表して自治会の運営に直接携わる役のことで、原則的に全世帯順番に回ってきます。今の世帯数だと二十数年に1回回ってくる計算ですが世帯数が減っていくので今後はいろいろ変わっていくと思います。
コロナ禍以降は、自治会のイベントはほぼできなくなってしまい、自治会や班で集まって何かをするのは、年に数回最低限必要な公民館まわりの草払いや掃除と、年に2回の総会だけになってしまいました。子供のいる家庭では愛護会と言って、自治会の子供たちと親とが親睦を深める機会も年に数回実施されています。
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