土地選び≒結婚相手選び

2.家づくりのこと

【数百の土地を見て決めた土地】

自宅の家づくりのとき、土地を決めるまで本当にたくさんの土地を見ました。
お客様の土地も見ているので、自分だったらこの土地はどうだろう???という目で見ている土地まで合わせると数百はみていると思います。

この土地に出会った時

土地の良し悪しを判断するとき、いろいろな要素を総合的に見て判断します。
論理的に考えられる部分もあれば、すごく直感的な部分もあります。

わが家の土地が決まるまでに、「これはいいかも!」と思った土地が3か所ありました。
でも、私が良くても妻がダメということでこの3か所はNGでした。
これは妻の直感によるところ。

妻の直感で却下された土地

わが家の土地は同じエリアの相場よりうんと安い土地でした。
安い土地にはそれなりに理由があります。

【わが家の土地が安かった理由】

1、地域の中心地から車で5分離れている山間。
2、土地の形が鋭角な三角形。
3、荒れた雑木林だった。
4、お墓のすぐ近く。
5、3mほどのガケがある。
6、東と西に山があって日が当たる時間が短い。

わが家は谷間にある。

こうやって書き出すと全くいい土地ではないように見えてしまいますね(;^_^A
一般的には、安くなる理由=その土地の短所です。
この短所を受け容れてでも、大きな長所があればその土地は「買い!」なのだと思います。

【わが家の土地の短所を帳消しにしてしまった長所】

1、遠くの山まで望める北側の眺望。
2、雑木の庭。
3、価格の安さ。

直感で好きになった北の風景

もし、このうち、1番の長所が無かったらこの土地は買わなかっただろうと思います。
この北側の眺望に夫婦して惚れ込んだわけです。
これはもう正直、頭で冷静に考えてどうこうではなく、この風景と共に人生の日々を送れたらどんなに幸せだろう。
と直感的に思ったからなんだろうと思います。
そこからは短所を、どのように考えて、どのように補って、惚れた長所を生かすか?に完全に頭が切り替わるのです。

色々なお客様の家づくりをお手伝いしてきましたが、そんな風に思える土地はやっぱりいい土地です。
出来上がった家が格別にいい!

自分の理想に寄与する部分でポイントが突出していると他のマイナスは見えなくなる。

【デメリットの消し方】

例えば東西に山に挟まれた我が家の土地は、日が昇るのが遅く、陽が陰るのが早いのです。
この短所をどう考えたか?というと、
この土地は東側に道路があって道路向かいに隣家があります。
そして西側はお隣の土地があるのです。
…ということはそもそも、設計プラン(間取り)は東・西はあまり開くことができない…というか、開くよりも閉じた方が居心地よく暮らせる土地だと考えました。
なので、東と西には北と南よりも小さめの窓を取り、あまり開かなくてもいい(開かない方が良い)要素を持ってきています。

東と西はそもそも開かない方が良い土地でした。

ちょっと静的なスペースを西側に。

【土地選び≒結婚相手選び】

すべての要素が高得点の土地を求めると本当に大切なことを見失うこともありそうな気がします。
人生を共にする土地は、どのように生きていきたいか?何を大事にしたいか?など日々のくらし住まいの設計を踏まえて選ぶといいなぁと思います。
…土地選びは、なんとなく、結婚相手を決めることに似ているような気がします。
完璧な人間はいないので、短所があったとしても惚れ込むほどの何か魅力があるかどうか。
それは頭で考えるところもあれば、直感によるところもあるものです。

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